6.続縄文時代
この時代は、本州では稲作が広まり農耕社会となった頃に相当しますが、北海道では縄文時代と同様に狩猟・漁労・採集が生業の中心となる文化が続いていました。そのため本州の時代区分とは区別して続縄文時代と呼ばれています。
この時代には土器や石器とともに、ごく僅かながら本州から持ち込まれた鉄器が使われ始めました。一方で、サハリンや千島など、北方地域との交流も活発化しました。サハリン産の琥珀玉、中国大陸産原料を使ったガラス玉などはそうした広い交流の証拠となるものです。こうした玉類は特定の人物が集中的に保持していたことが窺われ、当時の社会に階層が発生していたことが推定されています。