5.縄文時代
氷期が終わって気候が温暖になると、竪穴住居をつくり定住的な生活をする時代を迎えました。ただし、北海道では縄文時代初め頃の遺跡は僅かしか見つかっておらず、常呂で見つかっている遺跡も約8,500年前以降のものです。
この時代は縄目の文様がついた「縄文土器」が使われたことから縄文時代と呼ばれています。縄文土器には様々な文様・形のものがあり、時期・地域によって特徴が変化しました。例えばこの地域では、縄文時代中期が筒形の土器で特徴づけられるのに対し、後期・晩期になるとデザインが多様化し、華やかで装飾的なものも作られました。
地域ごとに特徴のある土器が作られた一方で、広域的な交流も活発でした。糸魚川産のヒスイ、北海道に自生しない漆を使った製品など、本州方面との繋がりを示す遺物が発見されています。